お座敷芸 京都祇園 端唄「紅葉の橋」

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  • Опубликовано: 4 янв 2025

Комментарии • 2

  • @bretonmarie9430
    @bretonmarie9430 Месяц назад +2

    この「もみじの橋」は、小倉百人一首第六番 中納言大伴家持の歌
    「かささぎの 渡せる橋におく霜の 白きを見れば 夜ぞ更けにける」に掛けていて、
    年に一度の牽牛と織女の逢瀬の為に、鵲(かささぎ)が天の川に翼を連ねて架けると言われる「かささぎの橋」に由来しています。
    情景の描写は三場面です。
    1. もみじの橋の たもとから (橋のたもと➡着物のたもと→袖)
    袖を垣根の 言伝に (垣根=重ね)
    ちょっと耳をば かささぎの (貸ささぎ➡鵲)
    2. 霜もいつしか 白々と (白々と=白妙の)
    積るほどなお 深くなる (深くなる=深草の)
    3. 雪を巡らす 舞の手や
    ヨイヨイヨイヨイ ヨイヤサー
     
    【=は流派、花街によって異なる部分】
    紅葉の名所として名高い京都三尾の一角である高雄に「もみぢ家」という料理旅館があります。清流清滝川河畔に位置し、専用の吊り橋、座敷、床が有り、上七軒の舞妓による舞台も催され、この歌の情景を想い起させるのに申し分ないロケーションです。
    ① 川の瀬音が高いため、垣根越しに伝言を耳打ちする話し手と聞き手(仲居の女性たち)の袖が垣根の上で一つに重なる様を、鵲が架橋
      の 為に翼を重ねる様に見立てています。吊り橋は橋脚がなくこの情景にぴったりです。
    ② 気付けば降る雪が橋の霜を白布を掛けたように段々と深く覆い、
    ③ 舞台(座敷)で舞う芸舞妓の手の振りは、まるで宙に舞う雪を操っているかのようだと表現しています。
    この短い歌の中に絶妙な掛詞と、これだけ見事な情景描写が盛り込まれています。特に③が秀逸で、これがなければこの演目の魅力は半減していたことでしょう。素晴らしい感性、表現だと思います。
    大阪府枚方市に「天野川」、「かささぎ橋」が実在しますが、私は出自、由来等この歌との関係を浅薄にして知りません。
    同じ祇園東の「つね桃」さんの舞も見事で、つい見入ってしまいます。『もみじの橋 祇園東 つね桃さん』で検索の上、是非ご視聴をお薦めします。歌はつね和さんで、もう少しリズミカルな感じです。

    • @Kissyentertainment
      @Kissyentertainment  Месяц назад

      @@bretonmarie9430様、丁寧なコメントありがとうございます♪今後、更なるご教示を、お願い申し上げます。
      なお、つね桃さんのアーカイブは、既に拝見しております。
      花街の芸能の、彌榮を念じております。南無